航空機騒音を考える文京区民の会

航空機騒音を考える文京区民の会

文京区の空 会の概要 経過 文京区関連資料 羽田増便計画 お知らせ
掲示板はこちら >>

文京区の空

 冬晴れの文京区の空は今日も穏やかです。
 しかし、ご存知でしょうか。今文京区の空はその上空を頻繁に通過する羽田発の航空機の飛行音に覆われています。たとえば千石地域では、毎日朝6時40分頃から夜9時頃まで、多いときで100機以上の通過が観測されています。音の大きさは夜7時台に68.3デシベルという、東京都の基準である45デシベルを上回る数値が観測されています。誰でも夕食後の家庭の団らんでテレビを見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり、静かな時間を過ごすときに空から大きな音が降りかかっているのです。
千石の自宅の真上を通過する航空機 機種不明。

千石の自宅の真上を通過する航空機 機種不明。2013年7月20日
 なぜこんなことになったのでしょうか。それは2010年の10月にさかのぼります。このとき羽田空港に4本目の新しい滑走路が完成し、運用が始まりました。その際空港を離発着する航空機が飛行するコースが新たに設定されたのです。そのコースの中に文京区は含まれていませんでした。国土交通省の文京区役所当局に対する当初の説明も「文京区はコースに含まれていない」というものでした。
 しかし、実際は違いました。文京区上空を羽田からの離陸便が頻繁に飛行していたのです。それも、空港の管制下で、1機1機が厳密に管理されているのです。昨年に入り国土交通省は文京区上空通過の事実を認めました。国土交通省の説明は、コースはあくまで「目安で、天候条件、混雑などの理由で文京区上空を通過している」、というものです。
 この説明には納得できない点があります。たとえば、千石上空では、毎日、同じようなコースで同じ時間帯に規則正しく飛行しているのに、天候や混雑が理由になるはずはありません。文京区上空通過は日常化し、常態化しているのです。
 通過地域も広がりを持っています。千駄木、本駒込、千石を結ぶ東から西へのコース、東大本郷キャンパス、西片、小石川、小日向、関口を結ぶ東から西へのコース、などが確認されています。静かであるべき大学のキャンパス、心休まる六義園の静謐な空間が航空機の騒音によって覆われています。これは、区民にとって認めることができない事態ではないでしょうか。国土交通省が設定したコースを「自らが逸脱させる」ことによって区民の静穏な生活が害されているのです。
 さらに、2020年のオリンピック・パラリンピックの来日観光客の受け入れを目指して、羽田空港の増便を国交省が計画しており、そのために都心・特別区上空を1時間90機もの航空機が低空で飛行するという事態が実現されようとしています。太田、品川などの区が、大きな被害を被ることが予想され、現地では増便計画に反対する区民の運動も起きています。
 文京区もこの計画で飛行コースの中に組み込まれています。南風の時、午後3時から7時の間に区内の南から北に向けて1時間24機もの航空機が飛ぶ計画になっています。現在でもコースの設定は「目安」で、実際の飛行コースには「幅」があると言っている国土交通省の説明に従うと、文京区のかなり広範な地域を数多い航空機が騒音をまき散らしながら飛行することになりそうです。
 昨年10月に現行コースを逸脱している航空機の文京区上空通過を停止し、計画中の増便に際して、騒音対策、安全対策に万全を期するよう国交省に要請する請願が区議会で採択されました。今後の国交省の対応が注目されます。
 区民の多くの皆さんにもこの問題に関心を持っていただき、静かな文京区の空を回復・維持できるようにご協力をお願いしたいと切に思います。(2016年1月執筆。文京区議会議員田中和子の会ニュースNO.49に掲載)。

 千石在住 岩佐佳英      

ゴーアラウンド         

ゴーアラウンド(go-around)日本語では、「着陸復行」といいます。何らかの理由で、予定していた滑走路に着陸できず、もう一度上昇して着陸をやり直すことです。
 その理由には、ウインドシア(急激な風向きの変化、強い横風など)、バードストライク(鳥が着陸態勢に入った機体にぶつかったり、エンジンに吸い込まれたりする)、部品落下の可能性のため滑走路閉鎖、などの様々なケースがあります。
千石1丁目上空を東進するゴーアラウンド機

千石1丁目上空を東進するゴーアラウンド機 2013年7月21日 全日空機 B777型 機体番号JA704A  正確な高度不明ながら、スカイツリーより少し高いくらいから1300メートルくらいか
 羽田に着陸できなかった機は着陸をやり直すためにもう一度千葉県上空に出て、正規の着陸コースに入らなければなりません。そのために、都心を900~1400メートルくらいの低高度で飛行します。羽田空港から北上して、適当なところで東に向きを変え、埼玉県に入り、それから千葉県に向かいます。そのときのコースは羽田からの離陸機のコースと交差することもすれ違うこともあります。互いに高度は別々なので衝突の危険はないようですが、素人目には危ないんじゃないかと思えます。定常的なやり直しコースはないようで、そのときの状況によって様々なコースを取ります。
 観察した文京区千石地域は真上をよくゴーアラウンドの航空機が飛行しています。千石地域での観察なので、年間にして、都心住宅地域の上を低空で飛行する着陸復行機の数がどれくらいにのぼるのかは不明です。1000メートルくらいの高度ですので飛行音は大きく鋭いものです。見た目では、スカイツリーくらいの600メートルくらいではないかと思えるときもあります。実際にスカイツリーの横ちょっと上を東に向かうゴーアラウンド機を目撃したこともあります。ネットで「ゴーアラウンド 羽田空港」と検索すると、写真・地図入りで、ゴーアラウンドを報告したサイトがいくつか見つかります。いずれもマニア的でよく調べてありますが、肝心の着陸やり直しの理由に触れているものはありません。
 下記に掲載したのは、千石の自宅で目視したりしたゴーアラウンドの事例です。いつも家にいるわけではないので、全てのケースを網羅したものではありません。2016年の8月からはゴーアラウンドがあった場合は羽田の東京空港事務所に問いあわせて理由を調べてもらい記録するようにしています。写真撮影も行っています。飛行音の調査も行ってみたいと思っています。

     (文責・岩佐 2017.2.27)     

 [追加事例]  

千石上空ではありませんが、2月22日に会員が偶然目白台で遭遇したゴーアラウンド機は調べたところ、高度が870メートルでした。この日は南風が強く、B滑走路に着陸しようとしてやり直しになったようです。目撃した会員は恐怖を感じたとのことです。

●2017年2月22日(水) はれ・くもり 午後4時30分 新宿区戸山から早稲田にかけて北上。
JAL82便 上海→羽田 B777-246(ER)型 高度876m 速度374km/h ウインドシア

 

事例(千石1丁目上空)
2015年1月13日(火) はれ 午前9時55分 千石1丁目上空を北上。
3月12日(木) はれ 午後2時 千石1丁目上空を北上。
4月3日(金) くもり 強風 午後2時59分 千石3丁目上空を北上。
4月25日(土) はれ・くもり 午後3時20分 千石1丁目上空を東進。
10月2日(金) あめ・くもり・はれ 強風 午後6時30分 千石1丁目上空を東進。
10月16日(金) あめ 午前11時9分 千石1丁目上空を東進。
11月16日(月) はれ 午後2時15分 千石1丁目上空低空飛行音。
2016年5月18日(水) はれ 午後3時7分 千石1丁目上空を東進。
8月4日(木) はれ 午後5時31分 千石1丁目上空を東進。スカイマークBC112便 神戸→羽田 B737-800型 高度1380メートル 千葉には向かわない。ウインドシア=横風・突風など
8月18日(木) あめ・雷 午前9時46分 千石1丁目上空。目視できず。JAL B767-300型 高度1500メートル トーイング機脱着遅れ。
10月4日(火) はれ 午前11時20分 千石1丁目上空を東進。JAL234SNG14便 B738型 バードストライク
10月8日(土) くもり・あめ 午後7時35分 千石1丁目上空低空飛行音。JAL B763型 B滑走路 ウインドシア
10月14日(金) くもり・はれ 午後12時15分 千石1丁目上空を東進。ANA B738型 A滑走路 バードストライク 高度1200メートル 館山へ向かう。
12月17日(土) はれ 午後3時40分から44分 3機、千石1丁目上空を東進。部品欠落の発見、落下の恐れでA滑走路を閉鎖。千川通りを北上。千石2丁目付近で東に90度方向転換後千石1丁目上空を東進。通行者が音に驚いて空を見上げる。低空飛行。左翼下の機体番号の所在が肉眼で確認。
2017年1月22日(日) はれ 午後4時41分 上海~羽田便 JAL82便 B777-245(ER)型 B滑走路 ウインドシア 高度1273メートル 速度361キロメートル/時 不忍通り上空を東進。機体の横腹を視認
2月4日(土) はれ 午前11時9分~11分 4機。(1)宇部~羽田 スターフライヤー(SFJ12便) エアバスA320-214型  高度1168メートル 速度359キロメートル/時 JR大崎駅-西麻布交差点-皇居二重橋-東京駅。(2)不明~羽田 全日空 B777-281型 高度1166メートル 速度337キロメートル/時。千石1丁目上空を東進。(3)熊本~羽田 ソラシドエアー(SNJ14便) B737-86N型 高度1166メートル 速度389キロメートル/時 千石1丁目上空を東進。(4)伊丹~羽田 全日空(ANA20便) B777-281型 高度1166メートル 速度361キロメートル/時 千石1丁目上空を東進。写真3枚撮影 バードストライク A滑走路閉鎖
千石自宅上空を低空飛行する全日空JA714A B777-281型

千石自宅上空を低空飛行する全日空機。JA714A。B777-281型。
2017年2月4日午前11時11分頃。
高度1166メートル 速度361キロメートル/時
2月17日(金) はれ 南強風 午後3時13分 福岡~羽田 スターフライヤー(SFJ46便) エアバスA320-214型 B滑走路 高度1379メートル 速度363キロメートル/時 蒲田-目黒-青山-四ッ谷-飯田橋-本郷 千石1丁目上空を東進。ウインドシア B滑走路
2月20日(月) はれ・くもり・あめ 南強風→北強風 午後2時15分 午後3時37分 雲のため目視できず、音だけ。
(1)午後2時15分 キャセイパシフィツクCPA548便 香港-羽田 B777-367型 文京区西側(大塚駅近辺)を北東へ。 高度3625フィート1105メートル。ウインドシア B滑走路
(2)午後3時35分 JAL B777-346型 早稲田大学近辺を北上。高度4521フィート1378メートル。ウインドシア B滑走路
3月3日(金) はれ 北強風 午前11時1分 音だけ 大韓航空 KAL2707便 ソウル-羽田 B777-3B5 日本女子大学から大塚駅へ高度4125フィート 1257メートル 速度417キロメートル/時 木更津から着陸コースへ A滑走路からC滑走路へ変更 先行到着機滑走路離脱遅れ
3月30日(木) はれ 午後2時31分 自宅真上、東へ。ベトナム航空 HVN384便 ハノイ-羽田 機体番号VN-A359 A350-941型 B滑走路到着前に北上。山手線内側を新大久保近辺まで北上。北東に転換。文京区から、千葉市に大回りして着陸コースに復帰。自宅上空での高度1219メートル 速度341km/h ゴーアラウンド開始時の高度183メートル なお、国交省の公開コース図では、高度1430メートル。靄による視界不良
4月5日(水) 午前9時37分 自宅真上 全日空NH242便 福岡-羽田 B777-300型 文京上空 高度1340メートル ウインドシア
4月7日(金) 雨・曇り・南強風 音だけ
  1. 午後8時21分 自宅近辺 スカイマーク SKY116便 神戸-羽田 B737-8F2型 B滑走路 高度1356メートル 速度391km/h トーイング機離脱遅れ
  2. 午後9時27分 自宅近辺 JAL486便 高松-羽田 B737-846型 B滑走路 高度1196メートル 速度309km/h システムトラブル
  3. 午後8時43分 ANA485便 佐賀-羽田 B737-881型 東京湾から中央区・台東区・荒川区をまっすぐ北上。埼玉に入らず東進して千葉県へ。B滑走路を視認できず
  4. 午後8時45分 全日空 NH474便 コールサインなし 那覇-羽田 B777-381型 高度1000メートル 先行機と同じコース。B滑走路を視認できず
4月19日(水) はれ 南強風 午後2時台に5機がミーアラウンド。いずれも原因は「ラフエア」風の不安定
千石上空通過のJAL374便。4月19日午後2時15分ころ。高度1494メートル

千石上空通過のJAL374便。4月19日午後2時15分ころ。高度1494メートル
  1. 午後2時15分 JAL374便 北九州-羽田 B737-846型 B滑走路 五反田、渋谷、新宿を経て豊島区上空へ。高度1494メートル 速度359km/h。
  2. 午後2時23分 JAL92便 ソウル-羽田 B787-8型 B滑走路 中央区北上 高度1250メートル 速度359km/h。
  3. 午後2時24分 JAL646 鹿児島-羽田 B767-346(ER)型 B滑走路 中央区北上。高度1547メートル 速度354km/h。
  4. 午後2時24分 SNJ90便 ソラシドエア 大分-羽田 B737-86N型 B滑走路 山手線外側の五反田、渋谷、新宿、豊島、北区を通過。王子高度1220メートル
  5. 午後2時6分 6J38/SNJ38 ソラシド 長崎-羽田 B737-86N型 B滑走路 千石高度1250メートル 速度382km/h
4月23日(日) はれ 北風 午後5時23分 JAL32便 バンコク-羽田 B777-246(ER)型 B滑走路 大森、学芸大、新宿、早稲田、千石、葛飾、市川、千葉。D滑走路着17時37分 千石高度1181メートル 速度359km/h。2枚撮影 ウインドシア
4月29日(土) はれ・曇り・あめ 午後6時ころ 江東区を3機横断。B滑走路
  1. 午後6時2分 SKY018/BC18 便 福岡-羽田 B737-8Q8型 B滑走路 高度1311メートル 370km/h
  2. 午後6時8分 JAL376/JL376型 北九州-羽田 B737-846型 B滑走路高度1295メートル 407km/h
  3. 午後6時12分 NH1896便 八丈島-羽田 A320-211型 B滑走路 高度1300メートル 433km/h  3機とも追い風
4月30日(日) はれ 午後10時15分 千石上空通過 CAL222/CI222便 中華航空 台北-羽田 A330-302型 B滑走路 高度1250メートル389km/h平和島-大森-戸越-目黒-渋谷-早稲田-千石-荒川-足立-松戸-八千代-千葉 D滑走路に着陸。機体不安定パイロット要請
5月4日(木) はれ 午後4時22分 千石上空通過 ANA626便 鹿児島-羽田  B767-381(ER)型 B滑走路 高度1303メートル 404km/h  平和島-大森-渋谷-新宿-早稲田-千石-荒川-足立-松戸-八千代-千葉  4時35分D滑走路着陸。ウインドシア
5月5日(金) はれ 午後10時台に5機がゴーアラウンド 都内から千葉に入り、D滑走路に着陸。視程不良B滑走路視認できず。
  1. 午後10時35分 ANA416便 神戸-羽田 B737-881型  B滑走路 高度1074メートル 356km/h 江東区-中央区-台東区を北上。
  2. 午後10時38分 ANA100便 大阪-羽田 B737-781型  B滑走路 高度1196メートル 354km/h 江東区-中央区-台東区を北上。
  3. 午後10時42分 HDA396/KA396便 Cathay Dragon 社 香港-羽田 A320-232型 B滑走路 高度1204メートル 417km/h 品川-渋谷-新宿-早稲田-巣鴨。
  4. 午後10時47分 JAL378便 北九州-羽田 B737-846型 B滑走路  高度1204メートル 357km/h品川-渋谷-新宿-早稲田-千石-荒川。
  5. 午後10時47分 UAE312便 ドバイ-羽田 B777-36N(ER)型 B滑走路 高度889メートル(池袋上空) 435km/h田町-芝-千代田区-早稲田-池袋。
5月27日(土) くもり・はれ 午後7時7分 SKY308/BC308便 鹿児島-羽田 B737-81D B滑走路 高度1273メートル 374km/h 川崎-田園調布-都立大学-池尻-新宿-早稲田-千石-日暮里-市川-船橋―木更津 C滑走路着陸7時26分 ウインドシア
6月10日(土) はれ 北西風強 午前9時(8時56分開始) GA874/GIA874便 ガルーダ航空 ジャカルタ―羽田 B777-3V3(ER) B滑走路 千石上空 高度1402メートル 461km/h千葉市から着陸コース復帰 B滑走路着陸午前9時16分 B滑走路先行到着機との管制間隔設定のため(滑走路からの移動が遅れた先行機があった模様)
6月21日(水) あめ 南強風
  1. 午後9時37分 JAL134便 大阪-羽田 B767-346(ER) B滑走路 千代田区-文京区-荒川区-足立区-越谷-柏-船橋 D滑走路に着陸 東大キャンパス上空高度1326m 396km/h ウインドシア
  2. 午後9時51分 ANA40便 大阪-羽田 B777-281(ER) B滑走路 江東区-台東区-荒川区-足立区-越谷-印西-船橋 D滑走路に着陸 江東区上空高度1006m  413km/h B滑走路先行到着機との管制間隔設定のため(滑走路からの移動が遅れた先行機があった模様)
7月4日(火) 雨、台風3号 午後9時24分 JAL486便 高松-羽田 B737-846 B滑走路 梅屋敷-馬込-五反田-恵比寿-信濃町-早稲田―千石-荒川-流山-白井-船橋 千石高度1288メートル 441km/h D滑走路着陸午後9時39分 強雨のため
午後10時台D滑走路で1件、午後11時台D滑走路で1件ゴーアラウンドあり。詳細不明

7月12日(水) はれ 午後8時28分 JAL26便 香港-羽田 B777-246(ER) B滑走路 江東-中央-台東-荒川-足立-越谷-印西-白井-船橋 中央区高度1196メートル 383km/h D滑走路着陸午後8時46分 滑走路を視認できす。
7月15日(土) はれ 午前9時56分 JAL90便 ソウル-羽田 B767-346(ER) B滑走路 戸越-目黒-渋谷-皇居-台東-墨田-市川-鎌ヶ谷-八千代-四街道-千葉 品川区高度1189メートル 339km/h B滑走路着 午前10時19分 安定した進入姿勢をとれなかった。
7月21日(金) はれ 午後10時25分 QR812便 カタール航空 ドーハ-羽田 A350-941 B滑走路 泉岳寺-麻布-六本木-明治神宮-早稲田-大塚-駒込-荒川-葛飾-松戸-船橋-八千代-四街道-千葉 高度1006メートル 474km/h B滑走路着 午後10時44分 進入速度が速すぎたため。
7月25日(火) はれ くもり 午前9時18分 JAL622便 熊本-羽田 B767-346(ER) B滑走路 大田区-品川区-江東区-中央区-台東区-墨田区-葛飾区-八潮-流山-柏-白井-八千代-四街道-若葉区-中央区 高度1311メートル 367km/h D滑走路着 午前9時39分 先行到着機の滑走路離脱遅れ
7月31日(月) はれ
  1. 午後12時9分 ANA282便 徳島-羽田 A326-211 B滑走路 江東区-台東区-葛飾区-市川-船橋-幕張 台東区高度953メートル 383km/h D滑走路着12時21分
  2. 午後12時10分 JAL626便 熊本-羽田 B767-346(ER) B滑走路 大井町-戸越-目黒-恵比寿-渋谷-新宿-目白-巣鴨-熊野前-北千住-柴又-市川-船橋-習志野-幕張 新宿高度1257メートル 367km/h D滑走路着12時26分
  3. 午後12時11分 ANA794便 大分-羽田 B737-881 B滑走路 江東区-台東区—荒川区-足立区-松戸-鎌ヶ谷-船橋- 千葉-蘇我 D滑走路着 12時27分 江東区上空高度953メートル 382km/h  千葉市上空高度1250メートル
    以上3件 バードストライクによる滑走路閉鎖。
    午後3時32分 ACA005便 エアカナダ トロント-羽田 B777-333(ER) B滑走路 江東区-中央区-台東区-荒川区-足立区-草加-吉川-柏-我孫子-白井-佐倉-四街道-千葉市 江東区高度1318メートル 437km/h滑走路着午後3時50分 進入高度が高すぎたため。1737メートル。

    午後4時3分 ANA1102便 鳥取-羽田 A320-211 B滑走路 中央区-台東区-荒川区-足立区-草加-八潮-三郷-越谷-流山-野田-取手-白井-八千代-千葉市 D滑走路着 午後4時38分 台東区高度1273  メートル417km/h オートブレーキのトラブル。草加-流山間で旋回を繰り返す。
スターフライヤーSFJ74便。A320-214

自宅上空を東に向かう、スターフライヤーSFJ74便。A320-214。高度1320m。2017年10月9日午前9時29分。晴れ。北九州-羽田。
 
全日空ANA464便。B777-381

自宅上空を東に向かう、全日空ANA464便。B777-381。高度1265m、速度359km/h。2017年10月30日午後2時59分。晴れ、台風22号通過後強風。那覇―羽田。
全日空ANA674便。B767-381

自宅上空を東に向かう、全日空ANA674便。B767-381。高度1875m、速度387km/h。2017年12月27日午前10時22分。晴れ、北風強。A滑走路に着陸できず。広島―羽田。
 
 

 
自宅真上を北東方向へ通過するゴーアラウンド機

自宅真上を北東方向へ通過するゴーアラウンド機 2019.10.4 午後2時21分 ANA678便 広島発羽田行き B737-8AC 高度1334m 速度407km
自宅北よりを北東方向へ通過するゴーアラウンド機

自宅北よりを北東方向へ通過するゴーアラウンド機 2019.10.4 午後2時24分 ANA646便 熊本発羽田行き B767-381(ER) 高度1326m 速度385km/h 離れていく際の飛行音は54.3dB
 

千石上空通過ゴーアラウンド機の解説と問題点            

1年間自宅のある千石で観察したゴーアラウンドの実態を上記のように示しました。ゴーアラウンドとは「着陸復行」といい、予定されていた滑走路に何らかの理由で着陸ができなくなり、着陸をやり直すことです。羽田空港の場合、再度上昇して、都内を通り、埼玉県、千葉県へとぐるりと半円を描くように飛行します。そして、船橋市や千葉市、木更津市あたりから本来の着陸コースに戻り東京湾に入り、羽田に向かいます。ぐるりと周回しているときの高度は1100から1400mほどで一定しています。航空機の飛行高度としてはとても低いので騒音が問題になります。
 自宅近辺でゴーアラウンドに気が付いたのは2013年です。まず驚きました。高度が低く、飛行音が大きかったのです。住宅地の上をなんでこんな乱暴なやり方で飛ぶのか、という怒りもありました。それから、このゴーアラウンドのことを調べ始め、目撃するたびに記録をとっていたのですが、2016年8月から、きちんと記録することにしました。今年2017年7月末まで1年間調査し、実態を把握しました。調査のやり方は、まず目視、次に、国交省が公開している羽田空港離着陸機の航跡図のホームページ、そして、Frightrader24という世界中で飛んでいる航空機の情報をリアルタイムで実況しているサイト、この3つを組み合わせて情報を整理し、ゴーアラウンドをした航空機を特定します。そして、羽田の国交省東京空港事務所の環境地域振興課に問い合わせて当該航空機のゴーアラウンドの理由を調べてもらいました。当然自宅にいない日があり、完璧な数字とは言えませんが、都内の特定地点千石で1年間26機のゴーアラウンドというのは思ったより多いものです。
 ゴーアラウンドが問題になるのはその高度とコース、騒音です。周回高度は1100から1400m、騒音は74~80デシベル前後、コースは都内住宅密集地。幸いゴーアラウンド機の致命的事故は今まで1件も起きていませんが、計画されている羽田空港の増便によって、現在1年間約400機とされているゴーアラウンドが増加していく可能性は大きいと思われます。ちなみに2000年ころの1年間のゴーアラウンドは50機ということです。16年間で8倍に増えたということです。

1.通過数 

千石上空通過の記録は1年間で26機でした。これが文京区全体でどれくらいの数になるかは今わかりません。ちなみに大田区では、2016年の通過航空機は186機、品川区は206機と公表されています。羽田空港全体では1年間のゴーアラウンドは約400機とされています。
 2000年ころの1年間のゴーアラウンドは50機ほどだったということですので、16年間でずいぶん増えたことがわかります。

2.原因 

千石の事例で示したようにゴーアラウンドの原因は大部分が自然条件が影響していることがわかります。ウインドシア、ラフエア、靄、強雨などがあげられます。ただし、それ以外にバードストライクや部品欠落による滑走路閉鎖、トーイング機(機体牽引車両)の離脱遅れ、先行機との間隔調整、など、天候条件以外の理由もあることが大事です。アメリカ・ニューヨークで2009年1月に起きたUSエアウェイズ社1549便のハドソン川不時着水事件はカナダガンの群れによるバードストライクで全エンジンが停止したのが原因でした。このときは離陸直後に事故が起こりました。幸い乗客・乗員155名は全員無事でした。羽田空港ではバードストライクに対する対策に取り組んでいますが、相手が鳥では決定的な手段は講じられません。
 幸いにも、羽田では、今までで飛行に致命的な理由で着陸が不可能になるようなケースは発生していませんが、以下に述べるように、ゴーアラウンド機がとる飛行コースが都内を通過するようになっている点については大いに不安を覚えます。

3. 高度 

問題発生の時、管制官の指示によって着陸機は羽田空港問題の滑走路近くの上空でゴーアラウンドの態勢に入るのですが、実際の高度はいろいろあるようです。たとえば、500mでゴーアラウンドを始める場合、大田区、品川区上空で1000m位になります。短距離を急上昇するわけですから、騒音もそれだけ大きいことになります。切迫した状況の場合、例えば、タッチアンドゴーで着陸やり直しをする場合は高度0mからの急上昇ですから騒音はさらに大きくなります。
 都内を通過して埼玉、千葉に回って着陸コースに復帰するのですが、その間の高度は大体1100から1400mで一定です。かなり低いですし、場所によっては900m位の時もあります。こうした低い高度設定は、羽田空港から離陸する出発便との衝突を避けるためと思われます。羽田出発便の都内での高度は大体3000m位に設定されていますので、干渉はありません。しかし、ヘリコプターやセスナ機などとの異常接近の危険性はあります。実際、桶川の飛行場を出発したセスナ機が江戸川近辺を1300mで飛行することがあります。都心のヘリコプターは300から500mで飛行しているので、ゴーアラウンド機との干渉はないと思われます。

4.飛行コース 

着陸ができない事案が発生した滑走路がどれによるかによって飛行コースが変わりますが、1年間の観察では大体以上に示したように5つのコースがあるようです。千石上空通過コースはそのうちの一つです。渋谷、新宿、中央、千代田などの都心も含まれていますし、JR山手線の西側をたどり、住宅密集地の上を低空で通過するという事態が異常でないのかどうか、大いに疑問を感じます。

5. 騒音 

急上昇の下にある大田区、品川区での騒音はおそらく80デシベルを超えていると思われます。急上昇後に到達した巡航・周回高度の1100から1400mでの飛行音も相当なものです。千石での聞き取りでは、高度3000mの出発便の音と違い、高く、大きな、空気を震わせるような音を残して飛び去っていきます。音がしている時間は出発便ほど長くはなく、6~8秒くらいです。ただ、滑走路閉鎖で3機くらいがまとめて次々と通過する場合は相当な騒音に包まれます。国交省の資料では例えばボーイングB777型の高度1000mでの騒音は74デシベルとされています。500mでは80デシベルです。これは通常の日常生活を送っている環境では相当に大きい騒音です。
 A、B滑走路からのゴーアラウンド便はどうしても大田区、品川区を通過せざるを得ず、両区の被害は大きいと思います。大田区役所の空港まちづくり課では区上空通過のゴーアラウンドの詳細な記録を毎月作成していて、区議会の羽田空港対策特別委員会で報告しています。区としてのゴーアラウンドに対する考え方としては、住民生活への騒音や圧迫感による悪影響を軽減するという姿勢で、「危険回避飛行をしているゴーアラウンド機自体の飛行は危険ではない」と考えています。天候などのやむを得ない事情以外の人為的な理由を少なくして、ゴーアラウンドを少なくしてもらいたいというのが、区役所・議会双方の姿勢です。

千石上空ゴーアラウンドの記録(2016年8月~2017年7月) 
1.通過数 1年間に観察できた、自宅上空通過ゴーアラウンド機は26機でした。月別は以下の通り。
2016年8月
10月
12月
2機 B滑走路
3機 A,B滑走路
3機 A滑走路
2017年1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
合計
1機 B滑走路
4機 A,B滑走路
1機 B滑走路
7機 B滑走路
3機 B滑走路
1機 B滑走路
1機 B滑走路
26機
2.原因 ゴーアラウンドの原因は以下の通り
ウインドシア
バードストライク
部品欠落による滑走路閉鎖
トーイング機離脱遅れ
ラフエア
靄による視界不良
視程不良
機体不安定
フラップトラブル
先行機との間隔調整
台風による強雨
8機 30.8%
5機 19.2%
3機 11.5%
2機 7.7%
2機  〃
1機 3.8%
1機  〃
1機  〃
1機  〃
1機  〃
1機  〃
3.飛行高度
 1166~1494m (文京区目白台で876m 池袋で889mの記録あり)
4.飛行コース 都内通過のコースは5通り。
  1. 大田(品川)-目黒-渋谷-新宿-豊島-北-足立
  2. 大田(品川)-目黒-渋谷-新宿-文京(千石)-荒川-足立
  3. 大田(品川)-目黒-港-千代田-文京-荒川-足立
  4. 品川-江東-中央-台東-荒川-足立
  5. 品川-江東-江戸川
1年間の具体的記録
2016年8月4日(木) 午後5時31分 千石1丁目上空を東進。スカイマークBC112便 B滑走路 神戸→羽田 B737-800型 高度1380メートル 千葉には向かわない。ウインドシア=横風・突風など
8月18日(木) あめ・雷 午前9時46分 千石1丁目上空。目視できず。JAL38便 B767-300型 高度1500メートル トーイング機離脱遅れ。
10月4日(火) はれ 午前11時20分 千石1丁目上空を東進。JAL234SNG14便 B738型 バードストライク
10月8日(土) くもり・あめ 午後7時35分 千石1丁目上空低空飛行音。JAL088便 B763型 B滑走路 ウインドシア
10月14日(金) くもり・はれ 午後12時15分 千石1丁目上空を東進。ANA B738型 A滑走路 バードストライク 高度1200メートル 館山へ向かう。
12月17日(土) はれ 午後3時40分から44分 3機、千石1丁目上空を東進。部品欠落の発見、落下の恐れでA滑走路を閉鎖。千川通りを北上。千石2丁目付近で東に90度方向転換後千石1丁目上空を東進。通行者が音に驚いて空を見上げる。低空飛行。左翼下の機体番号の所在が肉眼で確認。
2017年1月22日(日) はれ 午後4時41分 上海~羽田便 JAL82便 B777-245(ER)型 B滑走路 ウインドシア 高度1273メートル 速度361キロメートル/時 不忍通り上空を東進。機体の横腹を視認
2月4日(土) はれ 午前11時9分~11分 4機。(1)宇部~羽田 スターフライヤー(SFJ12便) エアバスA320-214型  高度1168メートル 速度359キロメートル/時 JR大崎駅-西麻布交差点-皇居二重橋-東京駅。(2)不明~羽田 全日空 B777-281型 高度1166メートル 速度337キロメートル/時。千石1丁目上空を東進。(3)熊本~羽田 ソラシドエアー(SNJ14便) B737-86N型 高度1166メートル 速度389キロメートル/時 千石1丁目上空を東進。(4)伊丹~羽田 全日空(ANA20便) B777-281型 高度1166メートル 速度361キロメートル/時 千石1丁目上空を東進。写真3枚撮影 バードストライク A滑走路閉鎖
2月17日(金) はれ 南強風 午後3時13分 福岡~羽田 スターフライヤー(SFJ46便) エアバスA320-214型 B滑走路 高度1379メートル 速度363キロメートル/時 蒲田-目黒-青山-四ッ谷-飯田橋-本郷 千石1丁目上空を東進。ウインドシア B滑走路
2月20日(月) はれ くもり あめ 南強風→北強風 午後2時15分 午後3時37分 雲のため目視できず、音だけ。
  1. 午後2時15分 キャセイパシフィツクCPA548便 香港-羽田 B777-367型 文京区西側(大塚駅近辺)を北東へ。
    高度3625フィート1105メートル。
  2. 午後3時35分 JAL906便 B777-346型 早稲田大学近辺を北上。高度4521フィート1378メートル。ウインドシア B滑走路
3月3日(金) はれ 北強風 午前11時1分 音だけ 大韓航空 KAL2707便ソウル-羽田 B777-3B5 日本女子大学から大塚駅へ高度4125フィート 1257メートル 速度417キロメートル/時 木更津から着陸コースへ A滑走路からC滑走路へ変更  先行到着機滑走路離脱遅れ
3月30日(木) はれ 午後2時31分 自宅真上、東へ。ベトナム航空 HVN384便 ハノイ-羽田 機体番号VN-A359 A350-941型 B滑走路到着前に北上。山手線内側を新大久保近辺まで北上。北東に転換。文京区から、千葉市に大回りして着陸コースに復帰。自宅上空での高度1219メートル 速度341km/h ゴーアラウンド開始時の高度183メートル なお、国交省の公開コース図では、高度1430メートル。靄による視界不良
4月5日(水) はれ 午前9時37分 自宅真上 全日空NH242便 福岡-羽田 B777-300型 文京上空 高度1340メートル ウインドシア
4月7日(金) 雨・曇り・南強風 音だけ
  1. 午後8時21分 自宅近辺 スカイマーク SKY116便 神戸-羽田 B737-8F2型 B滑走路 高度1356メートル 速度391km/h トーイング機離脱遅れ
  2. 午後9時27分 自宅近辺 JAL486便 高松-羽田 B737-846型 B滑走路 高度1196メートル 速度309km/h フラップトラブル
  3. 午後8時43分 ANA485便 佐賀-羽田 B737-881型 東京湾から中央区・台東区・荒川区をまっすぐ北上。埼玉に入らず東進して千葉県へ。 B滑走路を視認できず
  4. 午後8時45分 全日空 NH474便 コールサインなし 那覇-羽田 B777-381型 高度1000メートル 先行機と同じコース。B滑走路を視認できず
4月19日(水) はれ 南強風 午後2時台に5機がゴーアラウンド。いずれも原因は「ラフエア」。風の不安定。
  1. 午後2時15分 JAL374便 北九州-羽田 B737-846型 B滑走路 五反田、渋谷、新宿を経て千石上空へ。高度1494メートル 速度359km/h。
  2. 午後2時23分 JAL92便 ソウル-羽田 B787-8型 B滑走路 中央区北上 高度1250メートル 速度359km/h。
  3. 午後2時24分 JAL646 鹿児島-羽田 B767-346(ER)型 B滑走路 中央区北上。高度1547メートル 速度354km/h。
  4. 午後2時24分 SNJ90便 ソラシドエア 大分-羽田 B737-86N型 B滑走路 山手線外側の五反田、渋谷、新宿、豊島、北区を通過。王子高度1220メートル
  5. 午後2時6分 6J38/SNJ38 ソラシド 長崎-羽田 B737-86N型 B滑走路 千石高度1250メートル 速度382km/h
4月23日(日) はれ 北風 午後5時23分 JAL32便 バンコク-羽田 B777-246(ER)型 B滑走路 大森、学芸大、新宿、早稲田、千石、葛飾、市川、千葉。D滑走路着17時37分 千石高度1181メートル 速度359km/h。インドシア
4月29日(土) はれ・曇り・あめ 午後6時ころ 江東区を3機横断。B滑走路
  1. 午後6時2分 SKY018/BC18 便 福岡-羽田 B737-8Q8型 B滑走路 高度1311メートル 370km/h
  2. 午後6時8分 JAL376/JL376型 北九州-羽田B滑走路 B737-846型 高度1295メートル 407km/h
  3. 午後6時12分 NH1896便 八丈島-羽田 A320-211型 B滑走路 高度1300メートル 433km/h 3機とも追い風
4月30日(日) はれ 午後10時15分 千石上空通過 CAL222/CI222便 中華航空 台北-羽田 A330-302型 B滑走路 高度1250メートル389km/h平和島-大森-戸越-目黒-渋谷-早稲田-千石-荒川-足立-松戸-八千代-千葉 D滑走路に着陸 機体不安定パイロット要請
5月4日(木) はれ 午後4時22分 千石上空通過 ANA626便 鹿児島-羽田
B767-381(ER)型 B滑走路 高度1303メートル 404km/h
平和島-大森-渋谷-新宿-早稲田-千石-荒川-足立-松戸-八千代-千葉
4時35分D滑走路着陸。ウインドシア
5月5日(金) はれ 午後10時台に5機がゴーアラウンド 都内から千葉に入り、D滑走路に着陸。視程不良B滑走路視認できず
  1. 午後10時35分 ANA416便 神戸-羽田 B737-881型 B滑走路 高度1074メートル 356km/h 江東区-中央区-台東区を北上。
  2. 午後10時38分 ANA100便 大阪-羽田 B737-781型 B滑走路 高度1196メートル 354km/h 江東区-中央区-台東区を北上。
  3. 午後10時42分 HDA396/KA396便 Cathay Dragon 社 香港-羽田 A320-232型 B滑走路 高度1204メートル 417km/h 品川-渋谷-新宿-早稲田-巣鴨。
  4. 午後10時47分 JAL378便 北九州-羽田 B737-846型 B滑走路  高度1204メートル 357km/h品川-渋谷-新宿-早稲田-千石-荒川。
  5. 午後10時47分 UAE312便 ドバイ-羽田 B777-36N(ER)型 B滑走路 高度889メートル(池袋上空) 435km/h田町-芝-千代田区-早稲田-池袋。
5月27日(土) くもり・はれ 午後7時7分 SKY308/BC308便 鹿児島-羽田 B737-81D B滑走路 高度1273メートル 374km/h川崎-田園調布-都立大学-池尻-新宿-早稲田-千石-日暮里-市川-船橋―木更津 C滑走路着陸7時26分 ウインドシア
6月10日(土) はれ 北西風強 午前9時(8時56分開始) GA874/GIA874便 ガルーダ航空 ジャカルタ―羽田 B777-3V3(ER) B滑走路 千石上空 高度1402メートル 461km/h千葉市から着陸コース復帰 B滑走路着陸午前9時16分 B滑走路先行到着機との管制間隔設定のため(滑走路からの移動が遅れた先行機があった模様)
6月21日(水) あめ 南強風
  1. 午後9時37分 JAL134便 大阪-羽田 B767-346(ER) B滑走路 千代田区-文京区-荒川区-足立区-越谷-柏-船橋 D滑走路に着陸 東大キャンパス上空高度1326m 396km/h ウインドシア
  2. 午後9時51分 ANA40便 大阪-羽田 B777-281(ER) B滑走路 江東区-台東区-荒川区-足立区-越谷-印西-船橋 D滑走路に着陸 江東区上空高度1006m  413km/h B滑走路先行到着機との管制間隔設定のため(滑走路からの移動が遅れた先行機があった模様)
7月4日(火) 雨、台風3号 午後9時24分 JAL486便 高松-羽田 B737-846 B滑走路 梅屋敷-馬込-五反田-恵比寿-信濃町-早稲田―千石-荒川-流山-白井-船橋 千石高度1288メートル 441km/h D滑走路着陸午後9時39分 強雨のため
午後10時台D滑走路で1件、午後11時台D滑走路で1件ゴーアラウンドあり。詳細不明
7月12日(水) はれ 午後8時28分 JAL26便 香港-羽田 B777-246(ER) B滑走路 江東-中央-台東-荒川-足立-越谷-印西-白井-船橋 中央区高度1196メートル 383km/h D滑走路着陸午後8時46分 滑走路を視認できす
7月15日(土) はれ 午前9時56分 JAL90便 ソウル-羽田 B767-346(ER) B滑走路 戸越-目黒-渋谷-皇居-台東-墨田-市川-鎌ヶ谷-八千代-四街道-千葉 品川区高度1189メートル 339km/h B滑走路着 午前10時19分 安定した進入姿勢をとれなかった
7月21日(金) はれ 午後10時25分 QR812便 カタール航空 ドーハ-羽田 A350-941 B滑走路 泉岳寺-麻布-六本木-明治神宮-早稲田-大塚-駒込-荒川-葛飾-松戸-船橋-八千代-四街道-千葉 高度1006メートル 474km/h B滑走路着 午後10時44分 進入速度が速すぎたため
7月25日(火) はれ くもり 午前9時18分 JAL622便 熊本-羽田 B767-346(ER) B滑走路 大田区-品川区-江東区-中央区-台東区-墨田区-葛飾区-八潮-流山-柏-白井-八千代-四街道-若葉区-中央区 高度1311メートル 367km/h D滑走路着 午前9時39分 先行到着機の滑走路離脱遅れ
7月31日(月) はれ
  1. 午後12時9分 ANA282便 徳島-羽田 A326-211 B滑走路 江東区-台東区-葛飾区-市川-船橋-幕張 台東区高度953メートル 383km/h D滑走路着12時21分
  2. 午後12時10分 JAL626便 熊本-羽田 B767-346(ER) B滑走路 大井町-戸越-目黒-恵比寿-渋谷-新宿-目白-巣鴨-熊野前-北千住-柴又-市川-船橋-習志野-幕張 新宿高度1257メートル 367km/h D滑走路着12時26分
  3. 午後12時11分 ANA794便 大分-羽田 B737-881 B滑走路 江東区-台東区—荒川区-足立区-松戸-鎌ヶ谷-船橋- 千葉-蘇我 D滑走路着 12時27分 江東区上空高度953メートル 382km/h  千葉市上空高度1250メートル
    以上3件 バードストライクによる滑走路閉鎖。
    午後3時32分 ACA005便 エアカナダ トロント-羽田 B777-333(ER) B滑走路 江東区-中央区-台東区-荒川区-足立区-草加-吉川-柏-我孫子-白井-佐倉-四街道-千葉市 江東区高度1318メートル 437km/h滑走路着午後3時50分 進入高度が高すぎたため。1737メートル
    午後4時3分 ANA1102便 鳥取-羽田 A320-211 B滑走路 中央区-台東区-荒川区-足立区-草加-八潮-三郷-越谷-流山-野田-取手-白井-八千代-千葉市 D滑走路着 午後4時38分 台東区高度1273  メートル417km/hオートブレーキのトラブル。 草加-流山間で旋回を繰り返す。



現行飛行コース図 ( 大田区役所ホームページ )

 飛行ルート図(PDF:438KB)

これは大田区のホームページに掲載されている現行飛行コース図です。C滑走路を飛び立った航空機のコースです(青色の線と点線)。荒川、北、板橋など東京北部を飛行することになっています。しかし、実際は管制の指示で南に8キロ程(北区から港区まで)の広範囲を東から西に飛行させています。いくつかの「ウェイポイント」(緯度・経度が決められていていわば座標のようなもの。電波塔があって誘導電波を発信しているわけではない)が国交省によって設定されていて、そこに向かって飛行するように管制によって指示されます。この飛行コース上にもいくつかの「ウェイポイント」があります。千葉のJR西船橋・船橋法典駅付近と北区JR東十条駅付近が一番関係するポイントです。

 

文京区通過航空機のルート図

 飛行ルート記録-巣鴨周辺-(PDF:2.27MB)  
   飛行ルート記録-小石川周辺-(PDF:2.56MB)

これは3年間の観察の結果を記入したもので全て目視したものです。千石地域が中心となっています。非常に錯綜したように見えますが、基本は右から左へのルート、つまり東から西へです。見て分かるとおり、巣鴨付近からお茶の水付近まで、区の北から南まで全域で離陸便が飛行しています。

 

掲示板はこちら >>
文京区の空 会の概要 経過 文京区関連資料 羽田増便計画 お知らせ

航空機騒音を考える文京区民の会
inserted by FC2 system